加太観光切符で和歌山加太・友ヶ島へ行ってきた

旅ノート

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11月なのに、なんでこんなに暑いのでしょうかね。。。
先日、兼ねてより行きたかった、大阪湾の入口、紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島へようやく行くことができました。

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大阪から和歌山へ

今回は、奈良からスタートだったので、JRで大阪の環状線新今宮駅まで行って、南海電車に乗り換え。和歌山市加太へ向かいます。

新今宮から和歌山市

JR環状線で新今宮駅に到着。改札を出て、すぐに南海電車の窓口で、加太観光切符を購入。時間はまだ朝7時30分。駅そばがある駅なので、迷わず「南海そば」で朝から駅そば。

加太観光切符

大阪から加太へは、南海電車の加太観光切符を利用しました。この切符を利用すると、和歌山市駅までとほぼ同料金で加太線の一日フリー切符が付いてきます。さらに特急サザン号の指定席券が往復520円で買える(通常は片道520円)特典があるので、断然おすすめ。

詳しくはこちら

南海電車 特急サザンで和歌山へ

特急サザン号の指定席で和歌山へ移動。車内は特急らしく、座席にはテーブル、コンセントも付いていて、リクライニングシートで快適に移動。通勤車両では旅情がわかないので、絶対に指定席がおすすめですよ。

指定席を予約するときに、窓口の駅員さんが、この時間帯は、左側は直射日光で暑いし、海側が展望がいいということで、進行方向右側の席をとって頂きました。とても気の利いた心づかい、感謝です。

加太さかな線

約1時間で和歌山市駅に到着。向かい側のホームには既に加太行きの電車が止まっていました。

その名も「めでたいでんしゃ」。4種類あるらしく、行きはこの赤い電車に乗車。いたるところに、鯛とおめでたいが散りばめられているかわいい電車。つり革が鯛。つり広告は水引の鯛?ちょっと金魚に見えるけど。つり革一つ一つにも、めでたいことが書いてある。

各駅に停車しながらのんびり終点に向かいます。

加太

加太駅から友ヶ島汽船乗り場まで

和歌山市駅から、約20分で加太駅に到着。ここから、港までは徒歩15分ぐらいはかかります。加太線の電車は1時間に約一本。乗り遅れると旅行の行程にも影響するので、かえり時刻は確認しておいた方が無難です。

加太駅

開業は明治45年で、駅舎は当時から使われてるそうです。いいですね古い駅舎。加太線の各駅にはそれぞれご利益があるらしく、この駅は恋愛成就らしいですよ。

グーグルマップを見ながら、駅を出てから、川沿いに港に向かいました。

友ヶ島汽船

友ヶ島汽船は、朝早い方がおすすめ

20分程川沿いを歩いて港に到着。まだ9時30分だったので、10時の船に乗れると思っていたら、10時の便は既にいっぱい。さすが三連休初日。10時30分の臨時便の整理券をもらうことができました。

30分前には、船乗り場に戻ってチケットを購入してくださいとのこと。後30分ぐらい時間があるので、港の様子を見にブラブラしてみました。

友ヶ島汽船の詳しい情報はこちら

加太港は関西でも有名な釣り場

加太は大きな漁港で、沖側の「大波止」には釣り人がびっしりでした。私も昔関西に住んでいたころに一度来たことがありました。この辺りは太平洋と瀬戸内とぶつかるところで、色んな魚が釣れるみたいですね。
漁港内でも水面をみると、アジが沢山湧いていました。釣りをしていた方に、釣果を聞いたら、アジが入れ食いだそうで、発砲スチロールの中には、豆アジが大漁でした。これはすごい。。。

友ヶ島へ出航

友ヶ島(沖ノ島)へは、友ヶ島汽船で約20分。チケットは大人往復2200円でした。

出航の30分前には、港に並んでチケットを購入します。購入の際に、整理券が必要になります。船の定員は100人前後みたいなので、今回の様な3連休には、なるべく早く来た方が良さそうですね。乗船する10時30分でも、続々と人が来ていました。

船は、出航して20分、中々のスピードでカッ飛ばして行きます。横須賀の猿島と違って、距離があるので、その分スピードでカバーという感じ。大阪湾に差し掛かるところでは、釣り船がいっぱいでした。おそらく魚種は豊富なんでしょうね。

横須賀猿島の記事はこちら

友ヶ島(沖ノ島)

友ヶ島とは

ラピュタ島とも呼ばれている沖ノ島は、旧日本軍の最も重要な要塞の一つで、明治時代に整備された要塞らしいです。紀淡海峡から大阪湾への入口に位置する沖ノ島は、地理的にも大阪を守る最重要拠点だったことは、簡単に想像がつきますね。もちろん沖ノ島以外にも、淡路島の由良や加太にも砲台はあったそうですよ。

中でも第3砲台跡は、島内でも主力の砲台で、レンガ造りの砲台内部はとても保存状態がいい遺構になっています。使われなくなった軍事施設に自然の草木が生い茂ってくる様子がまさにアニメの世界観で、ノスタルジックな空間を醸し出しています。

島内散策

服装や持ち物

ほとんど下調べ無しで来てしまったので、油断していました。普通のハイキングと思いきや、友ヶ島はかなり山がちなので、ちょっとした登山になるので、準備しておいた方がいいものを挙げておきます。

<服装の注意点>
1.標高差が100m以上あり、遊歩道は基本的に登山道の様な感じ。スニーカー等歩きやすい靴が必須です。
2.今回は11月でしたが、25℃以上の夏日になったため、かなり暑かったです。秋や冬は、防寒対策はもちろん大事ですが、暑さ対策も必要です。

<持ち物>
1.食料は、島では船から降りた場所でしか購入ができないので、お弁当や飲み物を予め用意しておくのがおすすめ。ポテチと船着き場の自販機でかったペットボトルだけだったので、結構お腹すきました。
2.友ヶ島の地図。加太の船着き場で貰えるパンフレットでもいいですが、200円でガイドブックがあったので購入してみました。お勧めコースが詳しく記載されているので便利でした。
3.懐中電灯やヘッドライト。一応明かりはあるので、問題なく歩くことはできましたが、あると便利かもしれません。
4.モバイルバッテリー。スマホの電波が弱いし、ちょくちょくGoogleMap等で、場所を確認したりすると、バッテリーの消耗が速いです。

散策ルートは?

パンフレットにも載っていたお勧めルートで周ってみました。初めて訪れる場合は、このルートで周るのがおすすめです。行程は3.5キロ約3時間です。 

野奈浦桟橋 → 第3砲台跡 → タカノス山展望台 → 孝助松海岸 → 友ヶ島灯台 → 子午線広場 → 第2砲台跡 → 野奈浦桟橋

第3砲台跡

野奈浦桟橋から上り坂を15分程登ると、途中に道標と分岐が出てきますので、左側の第3砲台跡(兵舎側)へ進みます。(写真真ん中)
大きな一枚岩も、要塞の整備で削ったのでしょうか?

さらに15分程歩くといよいよ遺構が出てきました。
土塁の様な土手の切通しを通り抜けると、レンガ造りの兵舎が現れました。ここは、中堅の兵隊さんらが寝泊まりしていたと想像されるらしい。

兵舎跡の隣には、発電所跡の建物。こちらは、だいぶ自然に飲み込まれつつある感じ。

レンガ造りのトンネルが現れ、いよいよ、ここからいかにも要塞といった感じ。

トンネルを抜けると、第3砲台の美しいメインストリート。一気に時代を遡った感じ。
重厚なレンガ造りと、アーチがとても美しい。

中に入ると、そこは人一人やっと通れるぐらいの細い通路と弾薬庫がいくつも連なっていて、中は想像以上に広い。

スロープを上がると、地下へ続く階段が現れ、降りるとまたアーチ状の長い通路。

通路の横は、とても大きな弾薬庫と思われる空間が広がります。

さらに通路を突き進むと、砲座に到達。大砲は存在しませんが、砲座に水が溜まって池の様な感じで、苔と枯れ木が、いい味を出しています。

友ヶ島第三砲台跡
友ヶ島第三砲台跡

第3砲台とは

明治期、外国艦隊の大阪湾侵入をここで阻止するため、紀淡海峡一体に大規模な砲台を並べて、由良要塞を築きました。

その中で、第3砲台は紀淡海峡の中心に位置し、かつて28㎝榴弾砲が2門、合計8門が並び、由良要塞の中でも最重要要塞と位置付けられていたことが分かります。

由良要塞は、東京湾要塞とならぶ日本最大級の要塞であったと言われているらしいです。

大展望広場

第3砲台から、さらに登るとタカノス山大展望広場に着きます。タカノス山山頂には、一等三角点もありました。いい天気なので、皆さんここで、お弁当を広げて一休みという感じ。私たちはお弁当をもってきていなかったので、ポテトチップスと持ってきたジュースで一休み。

大展望広場から紀淡海峡を望むと、対岸には淡路島の由良町が見えています。小さく見えている灯台は、これから向かう友ヶ島灯台。

友ヶ島

池尻広場・孝助松海岸

大展望広場から、30分ほぼず~と下ると、池尻広場に到着。ここでもランチを楽しんでいる方が沢山いました。広場から海側へでると孝助松海岸に出ます。

右に見える大きな松が、孝助松。海岸に浮かんでいる▲の岩が三角岩というらしいです。

友ヶ島灯台・子午線広場

池尻広場から再び登り、友ヶ島灯台到着。それにしても11月だというのに暑い。結構、汗が。。。

こちらの灯台は、明治5年に日本で8番目に点灯された歴史ある灯台らしいです。真っ白な様式灯台はかっこいいですね。近代化産業遺産にも指定されています。

灯台の裏手には、広場があり、ちょうど135°子午線が通っています。
明石の天文台と同じ経度っていうことですね。
子午線広場の手前には、第1砲台跡もあり、地下には弾薬庫の様なレンガの建造物も残っていました。

紀淡海峡も目の前に見えます。上からみていても潮の流れが速そう。

池尻広場に戻って、野奈浦桟橋へ向かいます。

蛇ヶ池と呼ばれる池の横を通って、大阪湾側に出ます。この辺りは舗装されていない道路と古い朽ちた建物が、昭和初期の様な趣が感じられます。

海岸沿いを歩いて、もう少しで野奈浦桟橋というところで、なんと通行止。山を登って迂回してくださいとのこと。仕方なく、来た道を少し戻って、登山開始です。

ぐるっと回って、ようやく野奈浦桟橋へ到着。

帰りの船は約30分間隔で運行されているとのこと。桟橋に泊まっていた船にギリギリ間に合ったのでそのまま乗船。

加太・淡嶋神社

加太に戻って、遅めのお昼ご飯を食べに、淡嶋神社へ向かいました。友ヶ島汽船の桟橋から10分程歩くと大きな鳥居が現れ、参道にいくつかお食事処がありました。

2時になろうかという時間だったので、待ち時間はありませんでした。頼んだのは、おく貝の浜焼き、生ビールと、マグロの漬け丼。よく歩いたに生ビールは最高!電車の旅はこれができるからいい。

おく貝とは、大アサリの様な貝で、和歌山でよく捕れるらしい。愛知県でよく食べる大アサリよりは、ちょっと小ぶりな感じもしますが、同じ種類なのかな??とにかく美味しかった。

お腹がいっぱいになったところで、淡嶋神社を参拝。

この神社は友ヶ島ゆかりの神社らしく、神島から祠をこの地に移したことから始まったそうです。

3月3日のひな流しという行事が有名で、そういえば関西に住んでいた頃よくニュースでやっていたような記憶が蘇ってきました。

境内には、ものすごい量のひな人形や、お人形たちが、供養されておりました。

御朱印も頂きましたが、筆ははいらずスタンプのみでした。

神社の目の前は、すぐ海岸が広がっていて、14,000㎞にも及ぶ太平洋岸自転車道の終点がありました。三重県志摩半島、渥美半島、静岡、神奈川と太平洋岸にずっと自転車道が千葉県の銚子まで続いているんですね。
終点の先は、加太の大波止へと続いていきます。地元の方が描いたのでしょうか?堤防には大きな壁画。

和歌山市駅

加太駅に戻って、加太線で和歌山市駅まで戻ってきました。

和歌山市駅、以前来たときは、ちょうど工事中だったのですが、とても立派駅ビルになっていました。

駅ビルには、とてもおしゃれな図書館が入っていて、スターバックスやおみやげ屋さんもありました。

30分程、スターバックスでゆっくりした後、駅ビル内のスーパーとコンビニで、帰りのビールとおつまみを買って、17時発の特急サザンで帰りました~。

まとめ

だいぶ長くなってしまいましたが、和歌山友ヶ島はとても見どころの多い島でした。横須賀の猿島よりも規模が大きくて、特に第3砲台は、一回ぐらい見ておく価値あると思いますよ。

沖ノ島の他にも加太周辺には、砲台跡が多数残っているそうで、島に渡らなくても、遺構を見学できるそうなので、近くに寄った際は見てみてはいかがでしょうか?

それでは~。

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