2023年4月、今回は名古屋から木曽路の宿場奈良井宿と木曽福島宿へ、息子と2人、日帰り旅をしてきました。前半の奈良井宿をご紹介。
JR中央西線で奈良井へ
今回は、青空フリーパスを使って、在来線でのんびり奈良井宿を目指します。
青空フリーパス
青空フリーパスは、JR東海の特定のエリアが、1日乗り放題になる切符で、今回のような日帰り旅には、絶対お得な切符です。青春18切符シーズンだと、場合によっては青春18切符の方がお得になりますが、青空フリーパスは、追加料金を払えば特急にも乗れますので、いざと言う時には、特急で時間短縮なんてことができますね。
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名古屋駅から中津川駅までは、快速列車が1時間に3本程度走っていますが、そこから先の木曽路エリアは、電車が激減します。必ず事前に時刻を確認してから出かけましょうね。
中央線の木曽路を走る普通列車は本当に少ないので、朝7時40分発の松本行きに間に合うように逆算して、名古屋駅6時13分発の普通列車中津川行きに、乗ることにしました。
中央線も高蔵寺を過ぎると、車窓からいい景色が見えてきて、旅気分になりますね。前日は雨だったせいか、朝霧がとてもいい感じでした。朝早い列車なので、それほど混んでいなくて快適です。
中津川に到着すると、4分後に出発の松本行き普通列車に乗り換えです。しかし、ここで誤算が。。。
中津川までは8両の列車だったのが、ここからは2両に車両が激減。各車両はそれほど混んでいなくても、8両の列車の乗客が2両の列車に殺到します。急に車内が通勤列車並みに激込み。
結局それから木曽福島までは、なかなか座れませんでした( ノД`)。
中津川以降も座りたかったら、特急に乗るか、乗り換え位置を確認してダッシュですね。
走ってケガしたら旅が台無しなので気を付けて。
座れませんでしたが、雨あがりの木曽路の車窓はやっぱり奇麗でしたよ。
奈良井駅
中津川から、約2時間、奈良井宿に到着。4月といっても山間の奈良井宿はちょっと寒かったですよ。4月はちょっとした上着も必須ですね。
駅舎は、明治後期に建てられたものらしく、ノスタルジックでとてもいい雰囲気でしたよ。待合室内に観光案内をしてくれるおじさんがいて、奈良井宿のマップをいただき、滞在時間を伝えると、それなら奈良井宿を往復してちょうどいいよと親切に教えていただきました。
奈良井宿散策
4月の朝の奈良井宿は、観光客はまばらで、人や自動車が映り込まない写真を撮りたい人は、朝がおすすめですね。宿場は、骨董品店や団子やさん、カフェ、お食事処、旅館、などが立ち並んでいて、歩いていて飽きないです。脇道は細い階段だったりで、なかなかいい雰囲気です。西の方には、道祖神が居ました。道祖伸は、村の守り神として、よく長野県の安曇野の方で見られるものですね。
水場
まず、水場が目に入ってきました。6カ所ぐらい水場があり、現在でも生活に使っているみたいです。各水場は石畳と立派な屋根で囲われていて、住民の皆さんがとても大切にされているだと伝わってきます。水はこんこんと湧き出ていて、水が豊富で、もちろん冷たかったですよ。夏の暑い時期は気持ちいいでしょうね。でも、飲む場合は一度沸かしてからと書いてありましたので、そのまま飲まない方がいいかもしれませんね。
西の端には、水場の隣に高札場がありました。高札場は、決まり事、掟等を掲げる場所で東海道や中山道の宿場町ではよく見られますね。
鎮神社
高札場からすぐのところに、鎮神社(しずめじんじゃ)があります。こちらは、観光協会のページによると奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために千葉県香取神社から主神をまねき祭祀をはじめたとされているそうです。境内の真ん中に立派なご神木が立っていて、赤い鳥がい印象的でした。御朱印は書置きでしたが、隣の資料館でいただくことができました。
楢川歴史民俗資料館
資料館は、宿場の西の端っこ、鎮神社のすぐ隣にあります。ここは、この木曽谷地域の江戸時代から昭和にかけての暮らしぶりを伝えている小さな資料館です。2階建てで30分~1時間ぐらいで見ることができます。入館料は、大人300円 中学生以下は無料でした。
展示物は、江戸時代の宿場によくある箱階段とか、木曾の林業で使われていた道具、中山道にまつわる資料等、興味深かったですよ。資料館の管理人さんから、記念にとちの実をいただきました。
駒屋さん
お団子屋さんの駒屋さんで、温かいお茶と米粉の団子を頂きました。素朴でとても美味しかったですよ。ご主人さんも奥さんもとても気さくな素敵な方でした。駒屋さんの建物自体もご立派で、築200年以上と仰っておりましたよ。ご主人さんに、気になっていた御嶽百草丸について伺ったところ、これ飲んどけば、たいてい治るとおっしゃっていたので、元気なご主人を見て、私も帰りに買ってかえることにしました(^^♪
駒屋さん
最後に
この地域は漆の産地で、お土産にお椀やお箸を買って帰るのもいいですね~。私は御嶽百草丸を日野百草本舗 奈良井店さんで買って帰りました。
奈良井宿の全体の長さは約1Kmで、スタート地点の駅が東の端になり、西の端には、鎮神社と楢川歴史民俗資料館があります。往復約2時間、ちょうど上り列車が来るまでの時間で、一通り回ることができました。
今回ご紹介した場所の他にも、中村邸や上問屋資料館など、見るところはまだまだたくさんありそうです。帰りの駅でお会いした方々は、宿場の旅館に泊まってとても良かったよ~って言っていましたね。時間があれば泊まって江戸時代の雰囲気を味わってみたいものですね。
奈良井宿観光協会