午後4時頃まで、東京の国立科学博物館を見学したあと、月島でもんじゃ焼きを食べる予定まで少し時間が空きました。そこで、月島から徒歩圏内にある佃を、1時間ほど散策してみることに。
実際に歩いてみると、レトロな路地や昔ながらの街並みが残っていて、東京とは思えない下町の雰囲気。コンパクトなエリアに見どころがぎゅっと詰まっていて、短時間でもしっかり満足できる街ブラコースでした。今回は、そんな佃の街歩きを紹介します。

佃天台地蔵尊
地下鉄月島駅から、歩いて5分ぐらいでしょうか。思ったより近くすぐに佃島エリア到着。
佃天台地蔵尊・大イチョウ
最初に「佃天台地蔵尊」と書かれたのぼりを発見。
気になって、いかにも人ひとりがやっと通れるような細い路地に、ふらっと入ってみます。
すると現れたのが、佃天台地蔵尊の立派な御堂。外の路地とは空気が少し違っていて、なんだかパワーをもらえそうな雰囲気です。
調べてみると、佃天台地蔵尊は江戸時代から続く地蔵尊で、昔は漁師さんたちが安全や繁栄を祈っていた場所なんだそう。今でもちゃんと大切にされている感じが、すごく伝わってきます。
中に入ると、ひときわ目を引くのが大きなイチョウの木。どっしりとした幹がそのまま天井に消えていってしまっています。


このイチョウは樹齢約400年ぐらいとのこと。このあたりは江戸時代に埋め立てられてできた土地だそうなので、もしかすると、その頃からずっとここに立ち続けているのだろうか。
こんな細い路地の先でいきなりパワースポットに出会えるとはちょっと予想外でした。
佃島
浪除稲荷神社
佃天台地蔵尊の向かい側には、浪除於咲稲荷神社。
佃島はもともと、漁師たちが拠点として築いた場所だそうで、この神社も、海の安全や暮らしを願う中で祀られてきたのでしょう。名前の通り、荒れた日にはここで安全を祈ったり、ひと息ついたりしていたのかもしれませんね。

境内を囲む石柱には「築地市場」の文字も。今でも漁業関係や商売に関わる人たちに大切にされていることが伝わってきます。

さらに境内には、「さし石」と書かれた力石。これで漁師たちが、力比べをしていたのでしょうか?

佃運河
そして、ここには佃運河と呼ばれる運河があり、その風景がとてもいい。これだけ見れただけでも来てよかったなと思える場所でした。
小さな運河にかかる赤い橋。そのすぐ横には銭湯の煙突と低層の住宅街。いかにも下町らしい風景なのですが、その奥には超高層マンション群が、まるで壁紙のように広がっているんです。

昭和と平成、そして令和が一気に押し寄せてきたような、不思議な感覚。思わず何度も、写真を撮ってしまうほどでした。

佃煮発祥の地
そして、運河を回り込むようにぐるっと歩いたあと、さらに西の方(海側)へ。突き当たりにあったのが、佃まちかど展示館。
このあたりのお祭りで使うお神輿が保管されている場所らしく、ガラス張りで中が見えるようになっています。私の地元もそうですが、お祭りによって、街の歴史がちゃんと残っているんだなと感じます。

そして、ここに来る直前に調べて知ったばかりの佃煮のお店が、振り返るとふいに現れました。
「あ、ここにあったのか」と、ちょっとした発見。
そう、ここは佃煮発祥の地として知られる場所なんですよね。料理の名前って、意外と地名がついた料理って多いんですよね。時間はもう遅めでしたが、まだ2軒ほどは営業していて、ぎりぎり間に合った感じです。
元祖佃煮天安さん
もう、いかにも江戸時代から建ってる?みたいなお店の佇まいが、そそりますよね。

せっかくなので、佃煮をお土産に買って帰ります。そろりと中に入ると、カウンターの下に佃煮ずらりとならんでいました。小エビとアサリを頂きました。うちに帰ってから、ご飯のお供に食べましたがとても美味しかったです。


住吉神社
さて次は、住吉神社へ向かいます。佃島はとてもコンパクトなエリアで、建物がぎゅっと寄せ合うように建っているのが印象的。歩いていると、あっという間に到着しました。

住吉神社は、先ほどの浪除於咲稲荷神社よりもひと回り大きく、しっかりとした佇まい。
由緒を見てみると、こちらも漁師たちによって祀られた神社で、佃島の鎮守としてだけでなく、水運に関わる人々からも信仰を集めてきたそうです。
境内には「鰹塚」と呼ばれる石碑もあり、これがまた印象的。漁師町らしい歴史が、こういうところにも残っているんだなと感じます。

隅田川・石川島

GoogleMapで見てみると、海だと思っていた場所は、どうやら隅田川の河口らしい(まあ、ほぼ海なんですが)。
そして、佃島から橋を渡って少し上流へ行ったところに、「石川島燈台」という場所があるのを見つけたので、行ってみることにしました。
「石川島」と書いてあるのを見て、ひょっとしてあのIHIの石川島ってここ?と思い、気になって調べてみたところ、どうやらこのあたりにあった造船所がルーツらしいです。
これも知らなかった。江戸って、こういう歴史がそこかしこにあって面白いですね。
石川島燈台
さっそく上に上がってみると、隅田川と高層ビル群が広がる絶景。これはすごい。

ああ、ちょっとした少しの空き時間だったけど、来てよかった。
もんじゃの時間もあるので、今日はこのあたりで切り上げることに。
名残惜しいですが、このへんで佃島へ戻ることにします。

ちょうど日が落ち始めたマジックアワー。
整備された河岸がやわらかな光に包まれて、思わず足を止めてしまうほどの景色に。

しばらく写真を撮りながら、ゆっくりと佃島の方へ戻りました。
帰り道の佃小橋も、またいい。さっきとは違って夜景に変わっていて、これがまた絶景でした。

まとめ

ということで、もんじゃを食べに月島に来たついでに、少し時間があったので佃を1時間ほど散策。想像以上に歴史もあって、下町の雰囲気もあって、見どころも多くて、さらに絶景まで。かなりいい街ブラになりました。

このあとのもんじゃももちろん大満足。月島でもんじゃを食べに来る機会があれば、ぜひ一度佃も歩いてみるのをおすすめします。それでは〜。
▼▼今回歩いたルートはこちら。▼▼



