はい。どうもこんにちは。今年の夏は富士山周辺を観光してきました。最後に訪れたのが、山梨県南巨摩郡身延町にある、日蓮宗総本山久遠寺。
身延山が有名で、一度山頂まで登って見たいと思っていたところ、今回は、身延山には登らず、日蓮宗総本山久遠寺を参拝してきました。
「身延山」日蓮宗の総本山「久遠寺」は、どこにある?
日蓮宗の総本山である久遠寺は、山梨県の身延町にあります。
身延山ICから、国道52号へ入って、「小田船原」交差点を右折すると、身延山「総門」が現れます。
身延山の玄関でもある「総門」を車でくぐると門前町になり、道沿いにいくつか駐車場があります。
参拝順序
山門の手前の観光案内所で、パンフレットを頂き、おすすめの参拝順序を案内して頂きました。
2時間で巡る、観光館内所おすすめ久遠寺参拝ルート
「山門」→「菩提梯(ぼだいてい)」→「五重塔」→
靴を脱いで、「大本堂」→「祖師堂」→「報恩閣」(御朱印)→「御真骨堂」→「仏殿」
→「斜行エレベーター」→「身延山御廟所」(日蓮のお墓があり、晩年に住まわれていた場所)
→「山門」
とこんな感じで案内されましたので、その通り行ってみることにしました。
日本三大門(日本三大三門)
身延山の三門
最初に、三門の大きさに圧倒されます。
間口は23m、奥行き9m、高さ21mの総欅造り。
幾度の火災で消失しているそうで、現在の三門は明治40年の再建だそうです。
山門と三門の違い
「山門」が一般的ですが、こちらは、「三門」。
「山門」はお寺の門全般を指します。お寺には、山号がつくことが一般的で、お寺自体が「山」と呼ばれることからその玄関が、山門ということになります。
一方で、三門は、「空門(くうもん)」「無相門(むそうもん)」「無作門(むさもん)」の三つの解脱の境地を表す門(三解脱門)を略した呼称になるそうです。

日本三大三門
こちら身延山の他、京都の南禅寺と東福寺が日本三大三門に数えられています。
私は、これで、日本三大門コンプリート。


三門の中には、仁王様がおられます。三門を潜ると邪神が除かれ、清々しい心でお参りが出来るように、大変厳しいお姿で立っておられます。
菩提梯(ぼだいてい)
三門から本堂まで、真一文字に参道が続きます。
石畳の参道の両側には、杉の巨木がそびえます。

南部実長公の銅像(なんぶ さねなが)
鎌倉時代の御家人で、日蓮をこの地に招いたとされています。

菩提梯
さて、南部さんの横を通ると、いよいよ菩提梯。
真夏の35度超えの日には、ちょっときつい。全部で287段の石段だそう。

汗だくになりながら登って行きます。
この石段、かなり急で、途中で振り返ると、この急勾配。まぁまぁ怖い。

南無妙法蓮華経になぞらえ、7区分にされいるそうです。もう下の方はよく見えない。

汗だくで登りきったところには、立派な五重塔。
右側の手水舎で、手を清めて、本堂へ向かいます。

久遠寺
大本堂からは、靴を脱いで各お堂を、中から拝観できます。堂内は撮影禁止です。
大本堂
まずは、間口32m奥行き51mにも及ぶ、壮大な本堂。
まず、その大きさに圧倒されます。本堂の天井には、勇壮な「黒龍」が描かれていて、必見です。

本堂から、向かって右の方へ渡り廊下を伝いながら、拝観していきます。
本堂の地下には、宝物館があって、拝観料は300円。写経体験も出来るそうです。

祖師堂
本堂のお隣は、祖師堂。明治14年に再建されたそうで、屋根にある彫刻や装飾はとても鮮やか。
日蓮大聖人が奉られている。

御朱印
祖師堂のお隣の、「報恩閣」で、御朱印がいただけました。


報恩閣には、エアコンが効いた涼しい無料休憩所もあって、冷たいお茶も頂いて一息。
御真骨堂、仏殿には、修行僧の方々も多くおいでになり、爽やかな挨拶をしていただけました。
斜行エレベーター
一通り、久遠寺を参拝した後は、身延山御廟所へ向かいます。
本堂の向かって左手に、「斜行エレベーター」という少し変わった乗り物があります。
これは、ほぼケーブルカーの様なロープウェイの様なエレベーター。
料金は無料ですが、お気持ちを入れるところがありますので、お気持ちを。
とても近代的で、さすが総本山。スケールが違う。


間もなく、下の駐車場へ到着。こんなところにも駐車場があったんですね。
そして、ちょうどお昼だったので、駐車場の前のお蕎麦屋さんで、お蕎麦を頂きました。めちゃくちゃ暑い日だったので、冷たいお蕎麦がとても美味しかった。

日蓮大聖人御廟所(にちれんだいしょうにん ごびょうしょ)
日蓮大聖人の魂が眠るとされる御廟所へ向かいます。
宿坊が並ぶ急な坂道を約10分ぐらい歩くと、御廟所の参道へ。
常唱殿(じょうしょうでん)で御朱印
御廟所に入ってすぐに右手の「常唱殿」で御朱印を頂きました。


「霊山橋」(りょうぜんきょう)を渡り、日蓮聖人の霊域へ。

水屋
お清めをする手水舎。こちらも国の登録有形文化財。

自然石をくり抜いた水盤がなかなか凄い。身延川の水がとうとうと流れています。

清めた後は、いよいよ拝殿へ向かいます。

祖廟拝殿・祖廟塔
階段を登ると、祖廟拝殿に着きます。

拝殿の奥に、祖廟塔。
日蓮聖人の「墓をば身延」にというご遺命にしたがって立てられた御墓だそう。
「立正」の額は、昭和天皇による直筆の書によるものらしい。

祖廟塔の右隣りには、「直弟子直檀廟」(じきでしじきだんびょう)。南部実長公の他、4人の納骨塔、供養塔が並ぶ。

御草庵跡
最後に、日蓮聖人が晩年9年間住まわれたという「御草庵跡」。
正方形の区画が、色鮮やかに苔むしていて、いかにも聖域と言った感じで、パワーを感じました。

まとめ
ということで、今回は山梨県のパワースポット身延山へ行くことができました。
日本三大三門、菩提梯、久遠寺、御廟所と休憩を含めて約2時間かけて参拝してきました。
日蓮宗総本山ということもあって、数多くの建築物は壮大なスケールで、印象深いものが多く、とても見応えがありました。
また来る機会があれば、身延山には数多くの宿坊もあるので、一度泊まって山頂の奥の院まで行ってみたいものですね。それでは~
