堺を観光するなら、「さかい利晶の杜」がおすすめ

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はい。こんにちは。ようやく秋らしくなってきて、爽やかな晴天の中、息子と二人で大阪府堺市を観光へ。あまり、観光のイメージはなかった堺でしたが、見どころたくさんの街でした。

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堺までのアクセス

南海なんば駅「南海そば」

朝9時頃、近鉄大阪難波駅に到着。地下を10分歩いて、南海なんば駅に到着。

今日の朝ご飯は、南海なんば駅の改札内にある「南海そば」。

旅の朝は、駅蕎麦がいい。出汁が体に染みて、安くて旨い。

堺市へは、南海電車で

南海電車で堺へ行くには、南海高野線で「堺東駅」へ行くか、南海本線で「堺駅」へ行く2通り。

今回は、行きは堺東駅、帰りは堺駅からのルートで。

準急に乗って、15分ぐらいで、堺東駅に到着。意外と近くてびっくり。

堺おもてなしチケット

今回も、観光に便利なチケットを探してみました。

堺市内を縦に走る路面電車「阪堺電車」と、市内の「南海バス」が乗り放題になるチケット「堺おもてなしチケット」が便利そう。

チケットは、「阪堺拡大版」と「南海バス拡大版」の2種類。

今回は南海電車で堺東駅まで来たので「南海バス拡大版」を利用。

行きも帰りも天王寺からのんびり路面電車を楽しむなら「阪堺拡大版」がおすすめ。

駅前の南海バスの案内所(休日は10時、平日は11時営業開始)で、おもてなしチケットを購入。

お隣の観光案内所や、堺駅でも購入可能。

堺市役所展望台で仁徳天皇陵を眺める

堺市役所21階展望ロビー

さてさて、さっそく1つ目のスポットは、堺東駅から徒歩5分。

堺市役所の展望台は、無料で9:00~21:00で年中無休だそうです。

世界遺産、仁徳天皇陵は、どの様に見えるのか?

仁徳天皇は、見えましたが、森?って感じで、前方後円墳の形までは確認できませんでした。

堺市役所21階展望ロビー
仁徳天皇陵

西には六甲山脈、北にはあべのハルカスや大阪の市街地。天気が良かったのでくっきり。

ゴルゴ13 さいとう たかを

ゴルゴ13の原作者でもある「さいとうたかを」さんは、和歌山県生まれですが、小中学生時代を大阪・堺市で過ごしたらしく、堺市の名誉大使を務めたそうです。

ちょうど、さいとうたかをさんの劇画を紹介するパネル展が催されていたので、クイズに答えたりして、色々もらっちゃいました。クイズは、簡単では無かったですよ。

土塔

次は、ネットで「土塔」と呼ばれる仏塔の写真をみて、見てみたいと思って、行って見てきました。

バスで移動

場所は、おもてなしチケットの「南海バス拡大版」でも、範囲の外でした。

深井駅方面の140番系統のバスに乗って、「土塔」で下車。

運賃の足りない分は、バスの運転手さんに確認して、現金で支払いました。

140番系統のバス

土塔町公園

土塔のバス停から、徒歩で1~2分で、土塔公園に到着。

土塔町公園
土塔町公園入口

そして、ピラミッド型の平べったい塔が現れました。

土塔町公園

仏塔とは

基壇の一辺は53.1m(180尺)、高さ8.6 メートル以上あるそうで、瓦積み外装は整然としていて、近くで見ると、十三重の仏塔は圧巻です。

そもそも、この仏塔は、奈良時代に行基(日本の仏教僧)が建立した大野寺の境内に建立されたものらしい。どうも、古墳ではなく、インド由来の仏塔という説が有力の様です。

仏塔
仏塔

発掘調査が終わった今は、公園として整備され開放されているそうです。10分もあれば、ぐるっと見て回ることができました。

しかし、ここの周り、何も無いです。

次の戻るバスまで30分。ちょっとこれだけの為にバスで訪れるのは、時間が勿体ないかも。

創業320年 老舗そば屋 ちく満(ちくま)

さて、土塔から戻って、お腹が空いたので、老舗のそばを求めて、堺中心部へ向かいます。

今度は1番系統の「堺シャトル」バスに乗って「大小路」へ、そこから「ちん電」に乗って一駅、「宿院」で下車。

すき焼き風のせいろ蕎麦

ここのお蕎麦は、ちょっと違う。初めてですか?と聞かれたので、初めてですとお伝えして説明を受けて、そば1.5斤を注文しました。

まずは、ビール。暑かったから旨~。

そして、せいろ蕎麦がやってきました。

せいろで蒸された蕎麦は、温かくて湯気がひろがります。

そして、徳利に入った割り下で生卵をといて、すき焼き風にいただきます。

蕎麦は柔らかくて割り下と卵と絡んで旨い。なかなかクセになる感じ。

そして最後に、そば湯が出てきて、割り下でそば湯を飲むのも初めてでしたがうまかった。

初めて食べる蕎麦で、美味しかったし、印象に残る味でした。

初めて堺を訪れるなら、おすすめの一品ですよ。

さかい利晶の杜

さて、お腹も満たされて、次は「ちくま」から、歩いてすぐの「利晶の杜」という博物館へ。

ここは、堺ゆかりの二人の人物、千利休と与謝野晶子がフォーカスされた博物館。

外観はガラス張りで、とても近代的。

さかい利晶の杜

観光案内展示室

エントランスは、観光案内展示室になっていて、色々展示されていて、面白そうな施設。

ちょうど、本物の火縄銃の展示があったので実際に持ってみるとなかなかの重厚感。

さかい利晶の杜

さて、チケット売り場で、常設展示の「千利休茶の湯館」、「与謝野晶子記念館」の他、「さかい待庵特別観覧」、「茶の湯体験」も勧められて、時間もちょうどよく空きもあったので、セット券を購入。

千利休茶の湯館

「さかい待庵特別観覧」の集合時間まで、1階の「千利休の湯館」を見学。

この時代、堺は日本でも有数の繁栄した港町であり、経済・文化の中心地として重要な役割を果たしていたそう。

堺の街も、「堺の環濠」と呼ばれる堀が整備され、町全体が環濠都市として守られていました。
「堺の環濠」は、今でも旧堺環濠都市遺跡として、歴史を感じられるようになっているそうです。

そして、堺は茶の湯の文化が花開いた場所であり、千利休がその中心的な役割を果たし、利休は堺の商人文化や禅の精神を取り入れ、侘び茶を完成させました。

模型のように組み立てることのできる立体図面「茶室起し絵図」は、現存する千利休作の茶室「妙喜の庵待庵(みょうきあん たいあん)」のもの。京都府大山崎町に現存し、国宝に指定されている茶室です。

さかい待庵特別観覧

千利休茶の湯館を一通りみたところで、いよいよ、さかい待庵(創建当初のレプリカ)の特別観覧ツアーに参加です。

3人一組で、「待庵」と、北野大茶湯の利休四畳半茶室の復元「無一庵」を見学します。

さかい待庵

さて、最初に案内されたのが「待庵」。

こちらは、残念ながら、撮影禁止。

中に入ると、とても狭く広さはたったの2畳。
ただ、座ってみると、意外と広く感じる。

天井が3つの面で構成されいたり柱を壁に塗り込んだり、広さを演出する工夫が隠されています。

下地窓という土壁の下地だけ残して、壁を塗らない窓(無一庵を参照)、竹を使った掛け込み天井など、わびさびが演出されていて、とても落ち着く空間でした。

千利休のこだわりを感じることができて良かった。

待庵の入口
待庵の入口

無一庵

次の部屋は、「無一庵」こちらは、撮影OK。

この部屋は、「待庵」二畳敷の復元に対して、四畳半もいるでしょうっていうことで、豊臣秀吉が開催した北野大茶湯にて利休が作ったとされる茶室が隣に復元されたそう。

無一庵
無一庵

先ほど二畳の茶室をみたからか、四畳半の茶室はだいぶ広く感じる。

釜が掘られていなくて、鉢の様なものになっているのは、夏バージョンで「風炉」というものだそうです。これはこれで、中々オシャレ。ちょっと家にも欲しいなと思った。

この茶室待庵と同じように、にじり口があり、壁には下地窓もあり、竹を使った掛け込み天井もあり、侘び寂びが感じられる。入口は櫛形となっているのが特徴的だそう。

いや~面白かった。「さかい待庵特別観覧」、本格的な復元で、千利休の茶室そのものといった感じで、とても良かった。

与謝野晶子記念館

さて、次の「立礼茶席(りゅうれいちゃせき)」まで、30分程時間があるので、その間に1階の与謝野晶子記念館を見学。

与謝野晶子は、日本の明治から昭和初期にかけて活躍した歌人であり作家で、自由で個性的な短歌を数多く詠み、近代短歌の発展に大きく寄与しました。

創作の場は、晶子が執筆活動をしていた書斎をイメージ再現した場所。与謝野晶子の美しい筆跡を間近で確認。

晶子の生家「駿河屋」
晶子の生家「駿河屋」

現在の堺市堺区甲斐町にあった和菓子商「駿河屋」が復元されています。ここは、与謝野晶子が少女時代に家業を手伝いながら育った場所だそう。

晶子は歌人としてだけでなく、評論やエッセイでも活躍し、女性の権利や社会問題にも言及しました。特に、戦時中における平和主義的な姿勢や女性解放を訴える活動が注目され、次世代の女性教育にも尽力しました。

立礼茶席(りゅうれいちゃせき)「南海庵」

最後は、堺のお茶菓子と抹茶を楽しめるということで、「立礼茶席」に参加。

初めての立礼茶席。立礼茶席とは、茶道における形式の一つで、椅子やテーブルを用いる茶席のことです。現代的なスタイルでお茶を楽しめたので、とても新鮮でした。

お茶の作法なんて、全然知らない、けど大丈夫でした。ちゃんとわかりやすくレクチャーもあって、ほっとした一時を過ごせました。

立礼茶席の作法

せっかくレクチャーいただいた、作法をここに記録しておきます。

拝見

まず、茶席で使われている道具、床の飾り付けをみることを「拝見する」と言うそうです。

床

「床(とこ)」床の間とも呼ばれ、客が茶室に入った時、最初に床に飾られている軸(掛け物)や花入れを拝見します。

「軸」は茶席の道具の中で、最も重要とされ、茶会の主題というべきもので、茶席の道具の取り合わせの中心になるそうです。

「花入」花をいれる容器。さまざまな素材、形のものが使われるそうです。

茶室にある道具は、主催者が決めたその日の茶席のテーマを示していることから、道具を拝見することが、最も重要な要素のひとつでもあるそうです。

お菓子を食べる

茶席では、お茶とお菓子を同時に食べたり、飲んだりすることは無いそうです。まずタイミングをみて、お菓子を先に食べます。黒文字(お菓子切る爪楊枝の様なもの)を使って、一口大にお菓子を切って食べます。

お抹茶を飲む

「お点前ちょうだいいたします」と挨拶をします。

お点前(てまえ)とは、茶道において抹茶を点てる一連の作法や流れを指します。

右手で茶碗を取って、左手に載せて右手を添える。

軽く一礼して、感謝の意を示します。

茶碗を時計回りに2回まわし、正面を避けます。一口ずつゆっくりと飲み、すいきります。

飲み口を右の人差し指と親指で拭き、指先を懐紙で拭きます。

左腕を逆に回して、帳面をただし、茶碗を机に置きます。

お抹茶

まとめ

はい。ということで、堺を日帰り観光してきました。

さかい利晶の杜の後は、すぐ近くの「けし餅本舗」さんで、けし餅を購入。これも美味しいお菓子なので、お土産におすすめです。

最後に、日本で最も古い灯台のひとつ、旧堺燈台を見て、堺駅から帰りました。ここは、堺駅から徒歩で、30分ぐらいかかるので、時間かかります。

旧堺燈台

朝から色々と巡りましたが、堺といえば、世界遺産の古墳と思っていましたが、古墳や今回最初に行った仏塔は、市街地に散らばっているので、バスや徒歩での観光はちょっと不向きな感じ。

それよりも、南海堺東駅と南海堺駅の市街地にある観光スポットに絞って、街歩きをした方が効率的で、もっと楽しめたのかなと。

中でも、さかい利晶の杜が、想像以上にとても面白かったので、さかい利晶の杜を目的にして、じっくりと観るというのもいいですね。

堺って、あんまり観光で行く機会は少ないかもしれませんが、歴史が詰まって面白い街なので、みなさんも機会があれば是非足をのばしてみてはいかがでしょうか。

それでは、また~。

↓我が家で、20年ちかく愛用している三徳包丁
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