一度は行ってみたかった「東京国立博物館」。ゴールデンウィークを使って、息子と二人旅。
早朝に夜行バスで東京着。国立博物館が開く前に、明治神宮で朝のご参拝をしてきました。。
まだ人も少ない早朝の空気の中、静かにご参拝。気持ちのいいスタートになりました。
参拝後、Suicaの「都区内パス」で上野駅へ移動。8時半頃上野公園に到着。朝から上野公園は混雑。

東京国立博物館とは?
東京・上野恩賜公園の一角にある「東京国立博物館(通称:トーハク)」は、1872年に創設された日本最古の博物館。
日本を中心とした東洋の美術・文化財を専門に扱い、その収蔵品数は約12万点以上。世界的にも有数のコレクションを誇るそう。さすが、国立の東京の博物館。
館内は複数の建物で構成されて、それぞれ展示のテーマがあるそう。
- 本館:日本美術の名品を常設展示(仏像、刀剣、書画など)
- 平成館:特別展の会場や、日本の考古展示(縄文土器・埴輪など)
- 東洋館:中国・朝鮮などアジア地域の美術品
- 法隆寺宝物館:奈良・法隆寺ゆかりの宝物を展示
- 黒田記念館(※開館日限定):洋画家・黒田清輝の作品などを展示
それぞれ独立した建物で、1日で全部を見て回るのは、そうとう体力も時間も必要。
私が、今回初めて来たので、事前に「どの展示を優先的に見るか」決めておくともっと良かったかも。
チケット
トーハクでは、常設展と特別展が別々の料金体系になっており、見る内容によってチケットの種類が変わってきます。
今回はちょうど開催中だった特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」もみたかったので、、そちらのチケットを購入しました。
特別展のチケットには常設展の入場料も含まれているため、一枚で常設展示も楽しめます。
チケット情報と入場のコツ
トーハクでは、常設展(東博コレクション展)と特別展で料金が異なります。どちらの展示を観るかでチケットの選び方が変わってくるので、事前に確認しておくのがポイントです。
今回は、ちょうど開催されていた特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」をメインに観るため、特別展チケット(当日券)を購入しました。このチケット1枚で、常設展も一緒に観られます。
チケット料金(2025年GW時点)
チケット種別 | 一般料金 | メモ |
---|---|---|
特別展(当日券) | 2,100円 | 常設展も含まれる |
特別展(前売券) | 1,900円 | 前売りのほうがお得 |
常設展(平常展) | 1,000円 | 特別展は別途必要 |
中学生以下 | 無料 | どのチケットでも無料対象 |
中学生の息子は、入場無料。子連れで行く場合は、中学生以下が無料というのはかなりありがたいポイントです。
私は愛知県在住で、当日朝に東京入りしたため、あえて前売り券は買わずに行きました。
確実に行けるのであれば、200円安い前売り券の方が断然お得でしょうね。日程に余裕がある方は、ぜひ検討を。
スマホでのチケット購入が快適!
GW上野公園は朝から凄い人。
開館前の時間を利用して、上野恩賜公園内のスターバックス(上野動物園入口付近)でひと息。
コーヒーを飲みながらスマホでチケットをポチポチ購入。
当日券でも、スマホで買っておけば、入場時はQRコードを提示するだけなのでとってもスムーズ。
チケット売り場に並ぶ手間もなく、非常にラクでした。


ここのスタバ、公園内の木々に囲まれた、気持ちのいいロケーション。朝から人は多めでしたが、朝なのか席も確保できて、とても快適でした。
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東京国立博物(トーハク)入場

特別展「蔦屋重三郎つたやじゅうざぶろう コンテンツビジネスの風雲児」は大行列!
今回のお目当ては、平成館で開催中の特別展
「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」。
開館直後に向かいましたが、すでに平成館の前には長蛇の列!

会場内がいきなり混雑しないように、20名ぐらいずつ進んでいきます。15分程して平成館に入館。
入館してすぐ、ロッカーに荷物を預けて、再びQRコードを見せると、特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」の紙のチケットと交換していよいよ入場です。
展示会場に入ると、なかはやはり混雑気味。
それでも喜多川歌麿、東洲斎写楽といった浮世絵師たちの名作を、間近にじっくりと観られる貴重な体験。
木版画によって当時の庶民に広まった作品の数々が、こうして現代に残り、私たちが楽しめることに、ちょっとしたロマンを感じますね。
最後の展示室では、写楽の代表作「大谷鬼次の奴江戸兵衛」や歌麿の「婦女人相十品 ポッピンを吹く娘」などが大型パネルや映像演出と共に登場。
さらに、現在放送中の大河ドラマ『べらぼう』とのコラボ展示もあり、江戸の出版文化と現代コンテンツのつながりを感じられる、面白い仕掛けも。





観覧のポイント
まずはロッカーで身軽に
各建物には、100円返却式のコインロッカーが用意されているので、展示物を観る前に、リュック等は預けておき、両手を空けておくのがおすすめ。
特別展の朝一は混雑
今回、蔦重の特別展を観て思ったことは、開門直後に特別展を目指す人が結構多いこと。入場制限をかけて、ある程度の混雑緩和措置をとってくれますが、人が集中していると、展示物をゆっくりと見るこがなかなかできません。
朝イチには常設展→昼前に特別展という回り方をすると、もう少しゆっくりと特別展が観られたのかなとなと思いました。実際、時間が経つにつれ少しずつ列が落ち着いてき、お昼前にはすでに行列なくなっていました。
再入場には「スタンプ」が必要!
国立博物館の外に出る予定がある方は要注意。
スマホのQRコードでは再入場できず、入場時にもらう紙のチケットに「再入場スタンプ」を押してもらう必要があります。
ランチに出かける予定がある方や、外で一息つきたい方は、出る前にスタンプの確認を忘れずに!
私たちもスタッフの方に教えていただいて、無事に再入場できました。

東博コレクション展(常設展)
常設展もじっくりと
さてさて、とにかく広い東京国立博物館。
特別展の会場だった平成館では、もうひとつの常設展示「日本の考古」も見ることができます。
縄文時代の土器や埴輪、古墳時代の副葬品などが並び、日本のはじまりを感じる展示がずらり。
展示を見ながら、教科書で見たことのあるものが実物として目の前にあると息子も興味ありげ。

そのあと、本館へと移動。こちらは日本美術の粋を集めた建物で、外観も中も見どころたっぷりです。
美術館と歴史館が一体になったような空間で、じっくり巡るだけでもかなりのボリュームがあります。
東京国立博物館本館で感じる、日本美術の深み

本館では、金剛力士像や仏教美術の数々、水墨画など、私の好きな「禅」にまつわる展示が並んでいて、とても興味深い内容でした。
濃淡だけで表現された「禅」の水墨画をじっくり眺めていると、静けさの中にある力強さなのか、不思議な魅力に引き込まれていきます。

もちろん常設展の方にも浮世絵に関する展示物がたくさんあり、喜多川歌麿や東洲斎写楽などの名作に出会うことができます。
版画の技術も素晴らしいですが、それ以上に江戸の世界観が伝わってきて、当時の人々の暮らしや風俗を想像させられるところがとても面白く感じるんですよね。



とはいえ、息子はやっぱり科学博物館のような展示のほうが好きなようで。。。
さっさとテンポよくどんどん先へ進んでいってしまいます。
私はもっとじっくり観たいと思いながらも、まぁ中学生にはまだちょっと難しいわな、と思いつつ。
これもまた親子旅の面白さ。息子に「もっとゆっくり見ろよ」と言いなが息子の後を追いかけて館内をまわりました。

一旦休憩、ランチタイム
ということで、展示をひと通り見終えた頃には、息子くんの集中力もそろそろ限界(笑)
長時間の館内歩きに少しお疲れモードだったので、一旦トーハクを出て、上野駅方面へランチを食べに向かいました。
この日はゴールデンウィーク。上野周辺は人でいっぱい。お昼ご飯の下調べも特にしていなかったので、上野駅周辺でのランチには苦労しました。
こんなことだったら、博物館内のレストランでランチにすれば良かったと後悔でした。

東京国立博物館 東洋館

こちらは日本以外のアジア各地、中国・韓国・インドなどの美術品や仏像、工芸品が展示されているエリア。
息子とは、しばらく別行動することになったので、私はひとり、落ち着いた空間の中でアジア各地の文化と美術をじっくり堪能しました。
東洋館では、やはり仏教を中心とした東アジアの素晴らしい彫刻像の数々がとても印象的でした。

そして、中国の春秋戦国時代の剣や馬具などの展示にもテンションアップ。どれも、まさに『キングダム』の世界に登場しそうな武器そのもの。
紀元前のものとは思えないほどの保存状態で、細かな細工や造形をじっくり観察。


まとめ
最後はやっぱりみんな大好き、ミュージアムショップ。
浮世絵グッズやトーハクオリジナルの文房具など、魅力的なアイテムがずらりと並んでいて、ついつい長居してしまいます。
私はというと、以前、息子くんがまだ小さかった頃、国立科学博物館でわざわざ買ってきてくれたキーホルダーが、最近すっかりボロボロになってしまっていて…。
いいキーホルダーはないかと、ちょうど写楽のキーホルダーを見つけたので購入決定!
さらに、展示でも見かけた浮世絵のポストカードがとても色鮮やかで綺麗だったので、気がつけば何枚か買ってしまいました。


ということで、初めての東京国立博物館。
展示エリアがとても広く、じっくり見るなら事前にどこを回るか決めておくと、もっと効率よく楽しめたのかな。
混雑はあったものの、それでもやっぱり行ってよかったと思える充実の内容。
特別展も常設展も見ごたえたっぷりで、今回全く行けなかった黒田記念館、法隆寺宝物館もぜひ観てみたいので、何回か来ないと。
それでは~
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