こんにちは。
今回は、名鉄百貨店グルメきっぷを使った愛知ぶらり旅の後半戦。
土管やレンガ煙突が並ぶ「やきもの散歩道」は、想像以上にノスタルジックな町並みでした
名鉄電車で豊橋から常滑へ移動
「名鉄百貨店グルメきっぷ」について詳しくは、豊橋偏こちらの記事へ
さて、豊橋吉田宿を観光してチャオのカニコロ鉄板スパゲッティでお腹いっぱいになったところで、午後のぶらり旅は土管を見に、常滑へ向かいます。
豊橋からは名鉄特急で常滑へ。
発車してしばらくすると、気付けば名古屋の手前でした(笑)。
電車旅ってこれがいいんですよね。運転しなくていいので、ウトウトしているだけで目的地に着いてしまいます。
名古屋駅には、2時少し前に到着。再び、数分後の中部国際空港行の特急に乗って、常滑駅には14時30分過ぎに到着しました。



常滑やきもの散歩道の旅
旅行安全、学業成就、厄除けなど、それぞれご利益が違うそうなので、子どもと「これがいい!」なんて言いながら進みました。
常滑駅~とこなめ招き猫通り
駅を出ると、まず出迎えてくれるのが「とこなめ招き猫通り」。


巨大な焼き物の壁画や、いろんな表情をした招き猫が並んでいて、歩くだけでも楽しい道です。



やきもの散歩道
陶磁器会館を過ぎると、いよいよ「やきもの散歩道」。細い坂道へ入った瞬間、景色が一変します。
道路脇の擁壁はコンクリートではなく土管。
普通なら産業廃棄物になりそうなものが、町並みに自然と溶け込んでいます。
「焼き物の町」を歩いているという実感が、一気に湧いてきます。


現役の工場も木造で、町並みによく溶け込んでいます。細い路地の上には木造の渡り廊下もあり、思わず写真を撮りたくなる風景でした。

守り猫「とこにゃん」
Aコースを少し寄り道すると、常滑名物の巨大招き猫「とこにゃん」。

壁から顔だけをひょこっと出している姿がなんともかわいいと思いきや、近くで見るとかなりデカい(笑)。
町を見守るシンボルとして親しまれていて、高さは約3.8m。帰りに常滑駅から見ても「あ、あそこにいた!」とすぐ分かるくらい目立っていました。
途中でみたらし団子屋さんを発見。


この日2本目のみたらし団子です(笑)。
店先のおじいちゃんと少し話をしながら、団子を食べてひと休み。こういう何気ない時間も、旅の楽しみのひとつですね。
お腹も満たされたところで、いよいよやきもの散歩道の核心部へ。
道幅は人がすれ違うのがやっとという細い路地ばかり。坂道や曲がり角が続き、まるで迷路を探検しているようです。
そして一番驚いたのが、道路脇の擁壁。普通ならコンクリートで造られていそうな場所が、大きな土管で積み上げられています。焼き物の町だからこそ生まれた風景ですが、不思議と違和感がありません。
街全体が焼き物でできているような統一感があって、ただの廃材ではなく、ひとつの景観として完成しているのが印象的でした。


廻船問屋 瀧田家
入館料は300円。
1850年頃に建てられた主屋は、本陣ほどの大きさではありませんが、庭を備えた立派な商家です。
木造の急な階段を登ると、庭を見渡せる縁側があります。静かな庭を眺めながら座っていると、時間がゆっくり流れているよう。

「こんな縁側が家にも欲しいなぁ」と思ってしまいました(笑)。


こんな縁側、家にも欲しい。

そして、大戦時代の軍服や、番頭台など、貴重なものや、弁財船と呼ばれる舟の大きな模型も。



水琴窟
そして、一階の縁側には、日本庭園の装飾のひとつ「水琴窟(すいきんくつ)」がありました。
水琴窟ってご存じですか?
地下に埋められた瓶の中へ水滴が落ち、その反響音を楽しむ、日本庭園ならではの仕掛けです。
用意されている竹筒に耳を当てると、「ポーン」「チーン」水滴が落ちるたびに、澄んだ音色が静かな庭に響きます。
写真ではまったく伝わらないので、これはぜひ現地で体験してみてほしいですね。


トイレもチェック。
無尽灯(むじんとう)という菜種油で明かりを灯す器具は、幕末から明治中期まで使われていたそうで、現在でも使うことができる貴重なものだそうです。


蔵には、貴重な展示物がたくさんありました。銭箱には、お金が入っていたのでしょうか?


土管坂
そして常滑といえば、やっぱりここ。土管坂です。
写真では何度も見たことがありましたが、実際に歩くと想像以上。
左右の壁一面に土管と焼酎瓶が積み上げられていて、まさに常滑を象徴する風景です。
これが昔の生活の中で自然に作られた景色というのが面白いですね。

土管坂から更に、細い路地を進んで行きます。古い建物が立ち並んでいて、やきもののギャラリーもたくさんあります。かわいい陶器がたくさんあるので、なにか欲しくなってしまいます。

登窯広場 展示工房館
こちらの施設は無料。実際に使われていた釜に入ることができました。



登窯(10本煙突)
やきもの散歩道の最後を飾るのが、常滑を代表する「登窯」。
レンガ造りの巨大な窯の上には、10本もの煙突が並び、その姿はかなりの迫力です。
この登窯は「国指定重要有形民俗文化財」と「近代化産業遺産」に認定されており、100年以上にわたって昭和50年頃まで実際に使われていたそうです。
細い坂道を登ると、窯のまわりを一周でき、内部ものぞくことができます。

近くで見るレンガ積みや煙突は想像以上に大きく、この場所だけ時間が止まったような空気が流れていました。



前半は窯や土管の風景が中心でしたが、後半はギャラリーや陶器店が多く、歩いているだけでも楽しいエリア。店先にはかわいらしい器や置物が並び、思わず足を止めてしまいます。
通り沿いには、大きな陶器の水瓶もあちらこちらに置かれ、中ではメダカや金魚が気持ちよさそうに泳いでいました。
古い建物やレンガ煙突と相まって、町全体にどこか昭和を感じさせる雰囲気が漂っていて、とても居心地のいい散歩道でした。



高台まで上がると、町のあちこちにレンガの煙突が残っています。焼き物の町らしい景色が今も普通に残っていて、なんともノスタルジック。歩いているだけで気分が上がります。

散歩道の最後は、一木橋(いちきばし)。
普通に歩いていると見過ごしてしまいそうですが、橋好きとしてはしっかりチェック。
この橋は「充腹式アーチ橋」という構造で、アーチを造ってから内部を埋める工法で造られているそうです。最近は旅先で橋を見ると、つい立ち止まってしまいます(笑)。

マップ
強い陽射しの中でしたが、約2時間かけてやきもの散歩道を歩いてきました。
愛知県に長く住んでいるものの、常滑といえば空港へ向かう途中に通るくらいで、街をゆっくり歩いたのは今回が初めて。
実際に歩いてみると、土管や登窯、レンガ煙突が残る町並みは想像以上に見どころが多く、どこか懐かしさを感じる、とても魅力的な街でした。
名古屋から電車で30〜40分ほどとアクセスも良いので、今度は今回行けなかったスポットも巡ってみたいと思います。

名鉄百貨店グルメきっぷでお食事
一日たっぷり歩いたあとは、名鉄百貨店で晩ごはん。
名鉄百貨店は名鉄名古屋駅直結で、レストラン街は9階にあります。
GWの夕方ということもあって、矢場とんなどの人気店はどこも長蛇の列。
事前にパンフレットを見ながら子どもと相談した結果、今回は創業明治10年のうどん・そば・きしめんのお店「歌行燈」にしました。待ち時間も5分ほどで入店できました。
子どもは海老おろしそば御膳、私は晩酌セットを注文。

常滑で2時間歩いたあとのビールは格別です(笑)。

しかもグルメきっぷはチケットを渡すだけ。通常なら2,000円近いメニューが楽しめるので、なんだか得した気分になります。
帰りは地下で奥さんへのお土産に「世界の山ちゃん」の手羽先を購入。
5本入りを買うと1本おまけでもらえるのも、グルメきっぷならではの特典。
最後までしっかり、お得を満喫できました。

まとめ
今回歩いてみて、一番印象に残ったのは常滑の町並みでした。
土管やレンガ煙突、登窯など、焼き物の町ならではの景色が今も普通に残っていて、歩いているだけで楽しい。
名古屋から電車で30〜40分ほどとは思えないくらい、別世界でした。
午前中は豊橋、午後は常滑。
どちらも名鉄沿線なので、グルメきっぷを使えば1日でも十分楽しめます。
どこかへちょっと出かけたい、そんな休日に、名鉄でぶらっと旅をしてみるのもおすすめですよ。


