前回のつづき、岡崎信用金庫資料館でレトロな銀行建築や資料館を見学したところで、前から一度は行きたかった「八丁味噌のカクキュウ」さんの工場見学へ
八丁味噌の郷カクキュウ
よくテレビなどでも紹介されている八丁味噌のカクキュウさんは、ホームページで確認したところ、毎時00分に工場見学があるそう。
今回は最後の午後4時の回に滑り込みで間に合った。
※見学の最新スケジュールは、カクキュウさんの公式ホームページでご確認くださいね。

工場見学
さて、平日ということもあって、参加者は少なめ。私以外に二組の合計6名で見学がスタートしました。
まずは、昭和2年に建てられた本社社屋から、入って行きます。この社屋も登録有形文化財に登録されているそうで、カクキュウの皆さんは、登録有形文化財の中でお味噌を作っているとのこと。

工場見学は、スタッフさんの丁寧でわかりやすい説明とともに、テンポよく進んでいきます。
見学ルートでは、実際にお味噌を袋詰めしている工程などを外から見学しながら、構内を進んでいきます。

途中にある資料館では、創業当時から使われていた道具や大きな味噌桶、有名人や秋篠宮さまが訪れた際の記録などがずらり。展示のボリュームもあり、とても見応えがありました。
ドラマやCMのロケ地としてもよく使われているそうで、大河ドラマの撮影で訪れた松本潤さんが触ったという石(!)も展示されていました。

大きな味噌樽は、たくさんの板を円形に組み合わせて、「たが」と呼ばれる輪でギュッと締めて固定されています。この「たが」が外れると樽がバラバラになってしまうことから、「たがが外れる」という言葉の語源なんですよね。
ところが、この「たが」を作れる職人さんは、今ではほとんどいないとのこと。味噌樽や「たが」をつくる伝統技術を継承する人が減っているため、現在では異業種の技術を応用して、樽づくりに挑戦しているそうです。それが実際にうまくいって美味しい味噌もできているとのこと。
伝統を守り続けるというのは、本当に大変なことだということが、今回の見学でよくわかりました。
さて、実際に八丁味噌が熟成されている大きな蔵の中も見学し、約30分間の工場見学ツアーは無事終了。
最後には、うれしい試食タイム。冷たい八丁味噌のお味噌汁と、赤だしのお味噌汁。そして、味噌をたっぷりつけたこんにゃくの試食も。どれも味わい深くてめっちゃ旨かった。
お土産に、八丁味噌パウダーまでいただいちゃいました。これが、家に帰って、スーパーカップのバニラにかけて食べたら最高!でした。


さて、工場見学もすべて終了。直売店では、やっぱり味噌は買って帰りたい。
さっき試飲した赤だしのお味噌汁がうまかったので、店員さんに確認。
お店のスタッフさんが丁寧に教えてくれました。
で「赤出し味噌」を買うんだけど、パッケージがまた最高。
レトロな復刻版で、絵柄は「やはぎばし」で蜂須賀小六と日吉丸(のちの豊臣秀吉)が出会う場面。
とても綺麗な化粧箱なので、捨てるのもったいないぐらい。どっかに飾ろうか。

さて、念願の工場見学もできて、お土産もゲットできて満足ですが、せっかくなので、駅に向かう前に「八丁蔵通り」を少しだけ歩いてみる。

八丁蔵通り
ちなみに、「八丁味噌」の「八丁」とは、距離を表す単位。
かつての岡崎城から八丁(約870メートル)ほどの距離にこの味噌蔵があったことから、
「八丁味噌」と呼ばれるようになったそう。
で、ここの住所は「八帖町」。今では、住所の字が違いますが、カクキュウさんの工場の住所は特別に「八丁町」に戻してもらったっとのこと。

八丁蔵通り
カクキュウさんの敷地沿いに歩いていくと、お隣にも味噌蔵「まるや八丁味噌 」さん。こちらも工場見学ができるらしい。こちらの建物も趣があっていい。純情きらりのロケ地にもなったそう。

そして、八丁蔵通り。黒塗りの板張り壁面と、漆喰塗りの白い土壁の色彩のコントラストが美しく、
どこを切り取っても絵になるような街並みが続いていていい。
蔵が石垣の上の建っているのは、近くの矢作川の水害対策で高床になっているそうです。

入口には、宮崎あおいちゃんの手形~。

まとめ
ということで、午後3時ごろからおよそ2時間、岡崎のレトロな建物「岡崎信用金庫資料館」と、
八丁味噌の老舗「カクキュウ」さんの工場見学をゆっくり巡ってきました。
愛知県民ながら、これまでちゃんと歩いたことのなかった岡崎の街を、今回はほんの一部ですがじっくり見られて、想像以上に面白かったです。
名古屋からも名鉄で30分程度と、思ったよりも近く、気軽に来られる距離なのも嬉しいところ。
実はまだ岡崎城には登ったことがないし、
他にも見どころはまだまだありそうです。
また別の機会に、ゆっくりと訪れてみよう。それでは~
