年末詣に伊勢神宮へ。混雑を避けて一年の感謝を伝える旅

旅ノート

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昨年末、普段は年明けに初詣に行く伊勢神宮ですが、2024年の年末休は少しだけ時間的余裕ができた。仕事のストレスやプレッシャーも重なっていたので、年の瀬に初めて「年末詣」をしてみることにした。

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年末詣(ねんまつもうで)

調べてみると「年末詣(ねんまつもうで)」という言葉があり、これが意外といいこと尽くめ。実際に行ってみると、初詣とはまた違った魅力を感じました。

一年間の感謝を伝える

年末詣の目的としては、この一年を無事に過ごせたことへの感謝を神仏に伝えること
仕事のこと、家庭のこと、日々の小さな出来事まで、「今年もありがとうございました」と心を込めてお参りしたい。

心の整理と新年への準備

年取ってくると、年末の慌ただしい時期こそ、神社の静かな空気に触れると気持ちが落ち着く
一年を振り返り、心を整えて新しい年を迎える。まぁそんなところでしょうか。

年末詣のタイミング

一般的には 12月中旬から大晦日まで にお参りする人が多いらしい。仕事納めの後や、大掃除が終わったあとに行くと、気持ちよく新年を迎えられそうですよね。年の終わりに「一区切り」つけるような感覚で参拝すると、心の整理にもなりますね。

年末詣のメリット

  • 初詣は多くの参拝客で混雑するため、年末にお参りすることでゆっくりと祈願できる
  • お正月よりも、年末の方がお店が空いている確率が高い。特にお正月の飲食店は、多いので要注意。

青春18きっぷで、伊勢神宮の年末詣へ

2024年は、ちょうど青春18きっぷのルールが改定されて、とても使いにくくなった年でした。
たしか「連続した5日間でしか使えない」という条件が追加されて、これまでのように家族で分け合って使うのが難しくなったんですよね。

そんな中、奥さんと子どもは冬休みに入るとすぐに、その青春18きっぷを使って旅行へ出発。
一方の私はというと、クリスマスにまさかのインフルエンザ!
年末の超忙しい時期に、ベッドでリモートワークという状態でした。(泣)

インフルの隔離期間が終わったのは12月28日。結局、出社することもなく「そのまま仕事納め」。
超いそがしいのに、ずっと隔離生活でリモートワーク。

疲労困憊ではあったけれど、体はもう元気だし、奥さんと子供は青春18きっぷを3日間使って帰ってきたて、あと2日分の切符が残っていて、「使っていいよ」と言われて、

じゃぁ、「年末に伊勢神宮ってどうなんだろう?」と思って、ちょっと行ってみることにした。

青春18きっぷ
これがあればどこへでも行ける!

JRで名古屋から伊勢神宮へ

普通、名古屋から伊勢神宮へ向かう場合は、近鉄特急を使うのが一般的。しかし、今回は青春18きっぷ

JRでも全然問題なく行けます。「快速みえ」号に乗れば、一本で1時間40分ほどで伊勢市駅に到着する。

ただし、18きっぷを使う場合にはひとつ注意点がある。

伊勢鉄道の区間はJRではないため、別途運賃を支払う必要がる

支払いは、車内で検札の際に支払うか、伊勢市駅で支払えばOK。

朝はもちろん毎度のきしめん。この日は8時37分発の快速みえ1号で向かった。

名古屋駅ホームのきしめん
名古屋駅ホームのきしめん

あと、もう一つ注意点。この時間帯、快速みえ号はかなり混むので、自由席なら早めに並んでおかないと、ずっと立ったままということも。

きしめんはとっとと食べて、20~30分ぐらい前から並んでおくのがおすすめ

伊勢神宮 外宮

無事に座れて、快適に1時間40後の午前10時20分頃、伊勢に到着。

伊勢に到着

駅の改札には、すでに門松が。クリスマスも終わって、すっかり正月モードって感じ。伊勢には門松の雰囲気が似合う。

正月モード

まずは、駅前の外宮参道をまっすぐ外宮へ向かう。

途中、毎回気になる旅館がある。名前は山田館。大正の建物らしく、木造三層楼で、風格があり、どこか独特の色気すら感じる。

木造三層楼の旅館 山田館
木造三層楼の旅館

さて、程なく外宮に到着。年末とはいえ、思ったより人が多い。さすがは伊勢神宮。

伊勢神宮外宮
伊勢神宮外宮

せんぐう館

そして、ここもまた毎回気になっていた「せんぐう館」。
前回の式年遷宮のときに建てられた博物館で、いつも人が多くて素通りしていましたが、今日は一人で時間もあるし、人も少なめ、入ってみることにしました。

料金は大人300円

せんぐう館

いや~、意外と言っては失礼かもしれませんが、面白かった。
実際に使われていた御扉や、外宮正殿の原寸大模型は、なかなかの迫力。
遷宮のあと、解体された木材はどうなるのか?とか、気になる遷宮の仕組みや社殿の造りなど、けっこう学ぶことも多く、とても満足でした。

豊受大御神(とようけだいじんぐう)

内宮(天照大御神)よりも先に創建されたとされ、食物・穀物の神さまである 豊受大御神(とようけのおおみかみ) をお祀りしている。伊勢神宮参拝の順序としては 外宮(豊受大御神)→内宮(天照大御神) が基本。今回もその順序で参拝する。

豊受大御神
豊受大御神

外宮(豊受大御神)の正殿は、内宮と違って歩く距離は短め。
人が極端に多いわけでもなく、お正月の混雑とはまた違った落ち着いた雰囲気で、なかなかいい感じ。厳かに、無事に過ごせたことへの感謝の気持ちを込めてお参りできました。

正殿の隣には、次の式年遷宮で社殿が建てられる 新御敷地(しんみしきち)。「第63回」ということは、約1,260年続く行事ということか。。。すごい。

伊勢の街道

午前中の気持ちいい空気の中、まずは外宮を参拝できて、気分もスッキリ上々。

お昼は、餃子で有名なお店に行く。
せっかくなので、少し遠回りして歩きながら伊勢の町並みを眺めつつ向かうことにした。

小西萬金丹本舗

江戸時代の伊勢参りの名残のような旅籠のような建物は残っていないかなと思っていたら、早速ありあました。「萬金丹」と書かれたとても歴史のありそうな建物。

小西萬金丹本舗
小西萬金丹本舗

案内の立て札によると、「萬金丹」とは江戸時代のお伊勢参りの際に携帯された、歴史ある胃腸薬のことだそうです。
そして、この建物自体も伊勢の宮大工による 切妻造りの代表的な建造物 とのこと。
我が家も切妻造りで建てたけど、切妻ってシンプルで、見た目に安定感と安心感があっていいと思う。

小西萬金丹本舗

筋向橋(すじかいばし)

そして、更に数分歩くと、見てみたかったところ「筋向橋」交差点に到着。歩道のガードレールが欄干。わかりやすく完全に暗渠だ。ここは、かつての伊勢街道、伊勢本街道、熊野街道の合流地、重要な要衝だったところ。

筋向橋(すじかいばし)
筋向橋(すじかいばし)

伊勢市中心部へ続く道には、両サイドがアーケードになった商店街が続く。残念ながらシャッターが多いが、昔はそうとう栄えていたんであろう雰囲気を感じる。

街道の商店街

ランチは「ぎょうざの美鈴」

初めて歩く街は、歩いているだけでも面白いと思いなが、目的地の「ぎょうざの美鈴」さんに到着。と、すごい行列!とりあえず名前をかくと、なんと本日50食との文字。え~、やばい、食べれないかも、、、名前横の人数をざっと数えてみると、ちょうど50番前後。やば~(汗)食べれるられるかなあ、、、、

心配しながら、待っていると、なんとかギリギリ食べられそうな感じ。

ぎょうざの美鈴
ぎょうざの美鈴 なかなか、呼ばれない

待つこと1時間以上。ついに中に案内された。50食、、、ギリギリだった。

お店の中はとても狭く、厨房を取り囲むようにカウンターと数席のテーブル。そして、厨房の真ん中でどんどん餃子を焼いていく。うまそう~。

餃子の前に、おでんがとても美味しそうだったので、まずはビールとおでんを注文。おでんとビール、うま~!待ちくたびれて旨さもマシマシ。

そして定食を注文。焼餃子とカニコロ、鶏肉の唐揚げがついてくる。

カニコロも旨いし、餃子も皮がもちもちしてて、旨い。ごちそうさまでした。

ほんと美味かった~。でも、予想外に時間を食ってしまった。気づけばもう午後1時半。

今度は内宮へ向かうため、再び伊勢市駅へ戻ります。

伊勢銀座新道商店街(通称・しんみち商店街)

駅へ向かう途中、めちゃくちゃ長いアーケード街に出ました。
「伊勢銀座新道商店街(しんみち商店街)」というそうで、大きな通りから一本入ったところにあり、駅の少し手前までずっと続いています。

年末ということもあって、ほとんどのお店はシャッターが下りていて、人が全く歩いていない。
その静けさが、独特の雰囲気を感じさせる空間でした。

伊勢銀座新道商店街
伊勢銀座新道商店街。誰もいない。

伊勢神宮 内宮

伊勢市駅からバス
伊勢市駅からバス

そして、伊勢市駅前からバスに乗って、内宮へ向かう。バスは交通系ICカードOK。モバイルSuicaで乗りました。

さすが内宮だ。年末とはいえすごい人。それでも、年始の1月や2月の休日に比べれば、だいぶ落ち着いている印象。

内宮の宇治橋前
宇治橋。さすが内宮。人が覆い。

別宮 風日祈宮(かざひのみのみや)

正宮へ向かう途中、今日は一人旅だし、せっかくなので別宮・風日祈宮へ立ち寄った。
曇り空に変わって少し寒々しい雰囲気になってきたけれど、風日祈宮橋から眺める景色はとても静かで、心が落ち着く。

風日祈宮橋
風日祈宮橋

別宮 風日祈宮にも、今年一年の感謝を込めてご参拝。

別宮 風日祈宮
別宮 風日祈宮

皇大神宮(伊勢神宮 内宮)

内宮の正殿に到着。式年遷宮からもだいぶ時間が経ち、落ち着いた雰囲気。何度か訪れるうちに、この光景にも少しずつ見慣れてきた気がする。

仕事ではここ数年、老朽化したシステムの刷新に関わることが多く、年明け早々にはいよいよ最後で最大のプロジェクトが控えている。今年はずっと重圧の中で忙しい日々だった。

最後の決戦へ向けて、嵐の前の静けさのような心境のなか、今年一年の感謝を伝えてきた。

皇大神宮
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猿田彦神社

伊勢神宮の参拝の順序どおり、初めてんの外宮から内宮の年末詣ができた。

そして最後に、伊勢参りの際には必ず立ち寄る猿田彦神社。

内宮からおはらい町を抜けた先、徒歩で約1kmほどの場所にある由緒ある神社です。
ここでは、車のお祓いや家を建てるときのご祈祷、さらに厄払いなどもしてもらったことがあり、
私にとってとても馴染み深い神様です。

猿田彦神社
猿田彦神社

猿田彦大神は「道開きの神(みちひらきのかみ)」、つまり新しいことを始めるときの導きの神です。来年早々に控えるプロジェクトの成功を願うには、私にとってこれ以上の神様はいません。

猿田彦神社

こちらも、結構な人。

しかも来年、2025年は私の年、巳年。タイミング的にも、ここしかないと覚悟を決めた1月。
境内にある「方位石」と呼ばれる八角形の石の「」に、しっかりと手を触れてきました。

そして、最後にいつものお守りを購入。今回は黄色にした。

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まとめ

ということで、病み上がりのなか、一日中伊勢を満喫して、伊勢駅16時30分発の快速みえに乗り込み、名古屋には18時に到着。

2024年末、外宮から内宮の順で初めての年末詣。自由気ままでやっぱり一人旅は楽しい。

外宮では一年の感謝を伝えつつ、せんぐう館で社殿や遷宮についてじっくり見学。
伊勢市の街の散策も昔の伊勢の雰囲気も感じれて新鮮だったし、美鈴さんの「餃子」は絶品だった。

午後には、内宮でも静かに一年を振り返りながらお参りできて、心もすっきり。
最後は猿田彦神社で、神頼み(笑)。

混雑を避けて、ゆったりと一年の感謝を伝えられる年末詣。年の終わりに心も体もリフレッシュできた旅になりました。

ちなみに、その後、年明けの大仕事も無事に成功。伊勢での年末詣のおかげか、2025年はとても良い一年になっています。

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